[全日本大学女子選手権_MOM]日本体育大FW植村祥子(1年)_“ヤンなで”落選を力に
[1.6 全日本大学女子選手権決勝 早稲田大1-2日本体育大 国立]
“ヤングなでしこ”落選の悔しさを自身初の国立のピッチで晴らした。日本体育大FW植村祥子(1年=藤枝順心高)は2ゴールで2連覇に貢献。「ここまで本当に辛かったし、厳しい試合が何試合も続いて、疲労的にも結構キツくて、自分のプレーが出来るか不安だった。でも試合に入れば、みんなの応援も力に変えることができて、いいボールも自分を信じて出してくれた。こうやって2点取れたことは嬉しいです」と満面の笑みを見せた。
U-20日本女子代表候補。U-20女子W杯(8月)を控えた7月の強化合宿では代表候補メンバーに選出されていた。だが直前で代表落ち。その悔しさを“ヤングなでしこ”もU-20W杯で戦った国立で爆発させる。前半14分、左スローインから左SB藤澤真凛(3年=十文字高)がDF3人の間を強引なドリブルで突破すると、その折り返しを右足ダイレクトでゴールへ押し込んだ。
「絶対に点取ってやろうと思っていた」と先制点を決めた植村はさらに18分、MF嶋田千秋(3年=日テレ・メニーナ)の縦パスで抜けだすと、追走するDF2人を振りきってそのまま左足シュートをゴールへ流し込んだ。「裏へ飛び出すというのが自分の長所だと思っているので、そこはみんなも分かってくれている。裏へ抜け出して点が取れたのは良かったです」という1年生ストライカーは2発でチームに大きなアドバンテージをもたらした。
早大の最終ラインには高校時代から何度も対戦したライバルで、“ヤングなでしこ”の主力のひとりとして世界3位に貢献したCB高木ひかり(1年=常葉学園橘高)がいた。「(ヤングなでしこから)落ちて、自分でも(U-20女子W杯に)出たいというのが本当にあった。そこで自分は本当に弱いと思ったし、まだまだ努力が足りないと思いました」と悔しさを力に変えてきた植村は、この日高木の守るゴールに2発を叩き込んだ。「ブー(高木)とは高校の時から、戦っていて、本当に上手い選手なので、自分がどれだけできるのか楽しみでした。(2得点は)素直に嬉しいですね。自分でもブーみたいな『代表の選手とやれる』という思いは強いです」。U-20女子W杯で世界と戦う夢はかなわなかった。だがこの日大きな自信をつけた1年生FWは、なでしこJAPAN入りを目指してさらに成長を続ける。
(取材・文 吉田太郎)【関連記事】 大前が練習試合に先発出場、チームは0-3で完敗 同点弾のファン・ペルシに感謝するファーガソン コンテ、ジョレンテ獲得の可能性に「ユーヴェの魅力が戻った」 ロビーニョ、ブラジル移籍が破談 ミラン残留 [全日本大学女子選手権]1年生FW植村2発!日本体育大が2連覇!
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